ちょっと考えてみる

置き換わらないもの

前の記事で、すでに次のフェーズに入っていると書いた。では、その中で何が残るのか。結論から言えば、置き換わらないものは、ほとんど多くない。情報は置き換わる。分析も置き換わる。知識も広がり、特別なものではなくなる。しかし、その中で残るものがある...
ちょっと考えてみる

飽和したときに起きていること

何年も前に読んだ菅下清廣氏の本に、こういう話がある。ニューヨークの場末で株が上がったという話を耳にした瞬間、「これはまずい」と感じた人がいたという。いま、私は同じ光景を目の当たりにしている。ある地方都市で、工事現場の作業員が道端に座り、「A...
ちょっと考えてみる

聞く前に何を持つか ― 仮説思考の前提

「人に聞く」という行為自体は問題ではない。すなわち、質問することそのものが問題なのではない。ただ、その前に何を持っているか、すなわち前提によって結果は変わる。ビジネスや問題解決の分野では、これを仮説思考(hypothesis thinkin...
ちょっと考えてみる

越えられる範囲と越えられない範囲 ― ヴィゴツキー理論の位置づけ

ロシアの研究者レフ・ヴィゴツキー(1896–1934)は、1920年代のソビエトにおいて、人の発達と教育の関係を分析した。その中で提示されたのが、Zone of Proximal Development(ZPD)ロシア語でいうと、 зона...
生き方・考え方

流転と不変の系譜 —— 古代ギリシャから現代へ

ヘラクレイトスの「流転」とパルメニデスの「不変」。 この二つの対立は、古代ギリシャで生まれたまま、2500年以上にわたって哲学・科学・思想の根底を揺るがし続けている。ヘラクレイトスは「万物は流転する」と言い、変化こそが世界の本質だと見た。 ...
その生き方に学ぶ

作りすぎない美しさ

前回、シャンソンのことを書きました。懐かしいというお声をいただき、おすすめをたずねたところ、エディット・ピアフの「愛の讃歌」を教えてくださいました。みなさんもご存知の曲かと思います。今回コンサートを聴いていて、もうひとつ気になったことがあり...
その生き方に学ぶ

シャンソンは“人生”で成立している

日曜日、Aさん主催のシャンソンコンサートに初めて行きました。正直、ここまでいいとは思っておらず、自分でも驚きました。かっこよくて、あっという間の時間。少しだけ裏方の仕事に関わっていたこともあり、自分はわりと厳しい見方をする方だと思っています...
生き方・考え方

流転と静止の哲学— ヘラクレイトス vs パルメニデス

古代ギリシャの哲学において、最も根本的な対立の一つがここにある。 変化こそが世界の本質だと説いたヘラクレイトスと、変化など幻想に過ぎず、真の存在は永遠に不変だと主張したパルメニデス——二人はほぼ同時代に生まれながら、まったく対照的な世界観を...
生き方・考え方

同じ世界を見ていても、見方は分かれる     

古代ギリシャの思想家デモクリトス(Δημόκριτος / Dēmókritos、紀元前460年頃〜370年頃)は、富裕な家系に生まれた。ヘラクレイトスより約80年後の世代である。彼は幼少の頃から広い知識を求めてエジプトやペルシアなど各地を...
生き方・考え方

同じ川に、ニ度足を踏み入れることはできない

エフェソス出身の古代ギリシャの思想家ヘラクレイトス(Ἡράκλειτος / Hērákleitos、紀元前540年頃〜480年頃)は、王族の家系に生まれた。王位を弟に譲り、アルテミス神殿近くで孤高の隠遁生活を送ったのは、権力や世俗的な地位...
error: Content is protected !!