常識を疑うということの大切さ『風邪の効用』ホメオパシー、自然療法の視点から

これは風邪を治すための本ではありません

こんにちは。ホメオパス(自然療法家)の横山みのりです。

鼻水が止まらない、熱が出たーとアチラコチラで聞かれます。

今日は、この季節にぴったりで私もお気に入りのオススメの本がありますので、ご紹介させて頂きます。『風邪の効用』野口晴哉著 ちくま文庫です。

ホメオパシーの本ではなく整体の分野の本からです。分野を問わず、いいと思ったものは取り上げるのがここの流儀です。よく別の組織の批判や排除をする方々がいらっしゃいますが、いいものは併用してやっていったらいいと思いますよ。ちなみに私も植物療法士、インナーチャイルドセラピスト、ヒーリングダウザーとしても活動していますよ。

ホメオパシーというと、なにそれ?という感じであまりご存知でない方も多いのですが、整体っていったら、日本ではすんなり入ってくるのではないかとも思います😂。私もマッサージしてもらうのが大好き。整体!いいですよね。

著者は「整体」を確立した第一人者です。割と地方の不便な地域にも整体を営んでいらっしゃるところってあるように思いますから、整体は日本に根付いている療法ではないでしょうか。なんと恵まれた立場でしょう(羨んでいるのではない心の声)。すばらしい!

さて、この本。タイトルからわかるとおり、風邪には効用がありますよということで、風邪を治すための本ではありません。これは自然療法としては当たり前のことを言っているだけなのですが、常識となっている考え方では、早く治るのがよい、かからないのがよいとされているのかと思います。しかし、そんな今までの考え方が覆る、とても勉強になる本なので是非お手にとって読んでみてほしいと思います。

常識を疑え!

風邪は自然な健康法である。風邪は治すべきものではない。うまく利用すれば体の偏りを修復できる。

1962年に刊行されました本書は、2023年9月の時点で文庫は2003年から数えて25刷、16万部突破しているロングセラーの図書となっています。

常識から外れたいい本って文庫化されずに消えていくものが少なくない印象なのですが、この本は違いますね。頼もしいですね。

「常識を疑え」 と赤い帯に大きく書かれている。その通りだ!と手をたたきたくなる程。小気味いいです。

風邪を悪者扱いするのではなく、利用していく、大事ですね。

風邪は治すべきものではない。経過するものである

「風邪ぐらい厄介なものはない」「自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、まるで蛇が脱皮するように新鮮な体になる」

風邪の経過させるときに大事なことは、「体中の力を抜いて体を弛める」ことだといいます。弛めることで汗が出る。体は温め、発汗させる。水分をよくとることが大事だと説いています。

弛める、確かに、それが大事なのは体感できます。カッチコチになっている感じがしますから弛めるんですね。

その人の体質や体の具合でかかる風邪の種類が違うと理論的に、具体的に書かれているところが面白いと思いました。この考えは、ホメオパシーでも共通しています。それはまた別の機会に書くとして・・。

本書では、姿勢が前屈みの人は喉と鼻の間からひき、体の左右に偏りがある人は下痢をするとのことでした。体のどこをどうするとこうなるという詳しい位置も書かれておりました。私はこのあたり、専門ではありませんので、ご興味があれば、信頼の置ける整体院にいかれるか、本書などで研究して試してくださいね。

いずれにしても体のことに気配りすること、メンテナンスって大事だということがよくわかりますね。

うまく風邪を利用して、脱皮しよう!

風邪は自然の健康法である。・・・自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するかのように新鮮な体になる

蛇の脱皮に例えるあたり、唸ってしまいました。蛇の脱皮!ワタシ的にはこれから使いたい言葉となりました。
風邪を嫌わないで、ゴミ出しと捉え、活用しましょう。溜め込まないで大掃除です。さあ、みなさんも風邪を利用して脱皮していきましょう。

特にですよ。いろんなこと、この数年で色々と・・・積極的によかれとやっちゃっていることがあるんじゃないですか?ちょっとお茶を濁しますが・・・。それはそんじょそこらでは消えないので、どんどん排出しないとなりませんよ。

ホメオパシー「症状はありがたい」というのは事実

ホメオパシーのユーザーさん、クライアントさんはよくわかってくださる言葉でもありますが、
「症状はありがたい」とはホメオパスが大事にしている真理のひとつ。

これほどありがたいことはないんですよ!症状を出せるってことは、自己治癒力が働いている、生きている!ということなのですから、嫌がらないでくださいね。

今日は整体の大家の名著の引用ですが、この際、言っておきますね。

症状を出せることってすばらしいんだよということです。なんの症状も出せずに、何年も風邪をひいたことない、寝込んだことがないっていうことは大病にかかりやすいということもこの本には書かれていました。これは、まったく私も同感しています。

あまり反応がないのも考えものなのです。ありすぎるのも困りますが。(この件もまた書きます)

風邪をうまく使って、デトックスです。上手に出していきましょう。しかし、気をつけてほしいのは、抑圧したら、元の木阿弥になってしまうということです。体に残ってしまいますよ。引き切る、出し切ることが大事ですよ。寝て休んでください。

まとめ その考え、本当にそうでしょうか?

私は毎年11月~1月という時期が一年でもっとも体調を崩す時期。なんだかだる重い感じが抜けなくて頭痛がするというのが繰り返しやってきます・・・。

実は先日、同級生のお集まりの場で、私がちょっと風邪をひいているといったら、「(自然療法やっているのに)まったく説得力がないなあ」と言われ、どうすればわかってもらえるのかなと考えてしまいました。

そうだ、blogに書こう。あの名著を引き合いに出したらどうだろうと思いついたというのが今日のテーマを取り上げた理由のひとつです。

一般的には、風邪というと嫌なものですよね。苦しいし、気力がわかず、予定していたことができないし、もう早く終わってくれーという気持ちになりますよね。

そして、見目麗しい俳優さんから、あなたの風邪はどこから?といわれれば、ドラックストアにいって、購入して使ってしまう。治したい気持ちはわかります。でも、抑圧したら、蓋をするだけで、根絶したことになりませんので、しっかり出し切り、引き切りましょう。

本書でも、風邪を治すことは難しいことだと言っています。とりあえず、具合が悪いのだったら、無理をせず、寝て休んでくださいね。

それでも、なにか飲まないと不安、なにかしないととおっしゃる方、ホメオパシーでは風邪対策もできるのでオススメします。副作用がないものなので安心してとることができますよ。一例をいいますと、風邪の初期にはAcon.、熱にはBell.、Ant-t.は痰がからむ咳・・・多いので書ききれませんが、個別の症状に対応できるので、マスターするといいですね。相談会や勉強会など機会がありますので、お問い合わせください。

ただし、風邪に似たようなものに、お子さんのかかる病気というのがありますよ。ここで一気に書くことができませんので、改めますが、観察は必要ですし、知識も入りますね。大人でも同じです。どんな場合でも、緊急医療は大事で診断は助けになりますから、医療機関の受診もためらわず行ってくださいね。例外はあるし、ケース・バイ・ケースということです。柔軟にやっていきましょう。

ホメオパシーの健康相談会では、免疫力アップ、薬害だしにご利用くださいね

最後までお読みくださりありがとうございました。


日本ホメオパシーセンター東京飯田橋
ホメオパス
横山みのり

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