松竹梅シリーズ 第一回『松』松葉茶の作り方 効能は? デトックス 注意することって?

植物療法

年も明けて3日目ですね。いかがお過ごしでしょうか。今日からは「松竹梅」について何回かにわけてみなさんが実践できるような実用性にも考慮してご紹介したいと思います。最後までお付き合いくださいね。

松竹梅が重用される理由

松竹梅は、吉祥の象徴として扱われています。それぞれが独特の意味を持ち、組み合わせることで調和を表現しています。

それぞれの意味

  • :不老長寿や永続性を象徴。
  • :しなやかで折れない強さ、成長の象徴。
  • :厳しい冬に咲くため、希望や忍耐、再生を象徴。

重用される背景

  • 季節感と自然観
    松は冬、竹は常緑、梅は早春と、四季折々の自然を感じられる植物として重用されます。
  • 中国の文化的影響
    中国の文人画や詩の中で「歳寒三友」として扱われ、日本にもこの価値観が伝わりました。
  • 和の美意識
    日本の伝統文化では、松竹梅は格式やお祝い事にふさわしい植物として重視され、祝いの場で欠かせない存在となりました。

松の高貴ないわれ

松は、長寿や不老不死の象徴とされています。以下が松が高貴とされる理由です:

風格ある姿
枝ぶりや葉の形が独特で、美的価値が高く、格調高い木として敬われています。

常緑樹であること
一年中緑を保つ松は、生命力や永続性の象徴。

神聖な木としての歴史
日本の神社や仏閣の境内によく植えられる松は、神聖な木として扱われてきました。

まずは実用的で身近な松葉茶からご紹介していきますね。市販のものもありますが、材料が手に入れば、手作りもできますので参考にしてみてください。

松葉茶の効能

松葉は古くから健康に良いとされ、日本だけでなく東洋医学でも重宝されてきました。以下が主な効能です。

健康効果

  • 抗酸化作用
    松葉に含まれるフラボノイドやビタミンCは、活性酸素を除去する働きがあります。
  • 血行促進
    松葉の成分が血液循環を改善し、冷え性や疲労回復を助けます。
  • 免疫力向上
    抗菌作用やビタミン類が免疫力をサポート。
  • 血糖値・血圧の調整
    松葉茶は血糖値や血圧の調整に効果があると考えられています。
  • デトックス効果
    松葉茶には利尿作用があり、体内の老廃物を排出するのに役立ちます。

松の種類による違いや注意点

松の種類によって成分や風味が異なり、使用にあたっては注意が必要です。

主な松の種類

  • 赤松
    日本で最も一般的に使われる種類。香りがよく、煎じたときの風味もまろやか。
  • 黒松
    風味が濃厚で、男性的な印象。苦味が強い場合があります。
  • 海外の松
    海外で採れる松(例えばヨーロッパの松)は、薬効が異なる可能性があり注意が必要。

注意点

  • 農薬の有無
    無農薬の松葉を選びましょう。道路沿いや農薬が使われている場所の松葉は避けるべきです。
    知らない間に農薬散布が行われているということも少なくありません。安全なもの、そして使うときは下処理をしっかりしましょう。
  • 松脂のアレルギー
    松脂にアレルギーを持つ人は、使用を控えるか注意が必要です。
  • 妊婦や授乳中の方
    成分が胎児や乳児に影響を与える可能性があるため、使用前に医師に相談を。

松葉茶の作り方

材料

  • 新鮮な松葉(無農薬のものがおすすめ):一握り(約10〜20g)
  • 水:500ml

作り方

  1. 松葉の準備
    • 松葉を水でよく洗い、ホコリや汚れを落とします。
    • 5cmほどの長さに切り、煎じやすくします。
  2. 煮出す
    • 鍋に水と松葉を入れ、中火で加熱します。
    • 沸騰したら弱火にし、10〜15分ほど煮出します。
  3. 仕上げ
    • 茶こしを使って松葉を取り除き、カップに注ぎます。
    • 温かいうちに飲むのがベストです。

飲み方のアレンジ

  • そのままシンプルに:松葉の自然な香りと風味を楽しむ。
  • はちみつを加える:甘さをプラスして飲みやすくする。
  • レモンを添える:さっぱりした風味を楽しむ。

ポイント

飲み過ぎは避け、1日1〜2杯を目安にすると良いでしょう。
松葉は抗酸化作用が期待され、免疫力向上にも役立つと言われています。

まとめ

いかがでしたか。格調高い「松」のお茶。解決できない健康の問題などデトックスで飲まれている方も多いようですね。

松については奥が深いので、一回では終われません!次回も松についてお届けします。ご家庭でできる方法、松ぼっくりで松脂を抽出して軟膏を作る方法などをご紹介する予定です。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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日本ホメオパシーセンター東京飯田橋
植物療法士 横山みのり

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