七草粥 セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ どうして食べるの?効能はなに?

日本文化

七草粥は、七種の野草・野菜が入った粥を1月7日の朝に食べる日本の風習です。前日の夜に歌を歌いながら用意するという話も聞きましたので1月6日のお題としました。
最後までよろしくお願いします。

草に込められた願いや象徴

七草全体に共通する願いは、「無病息災」「健康長寿」です。また、七種類の草が調和し、一つの料理として完成することから、自然との共生や人々の和を象徴しているとも考えられます。

さらに、年の初めに七草を食べることで、体を清め、心身をリセットして新しい一年を迎える準備をする意味合いもあるようです。

七草の種類と効能・特徴、願いや象徴

七草の種類特徴期待される効能願い・象徴するもの
セリ(芹)小川や湿地などの水辺に生える野草
爽やかな香りとシャキシャキした食感
ビタミンCやカロテンを含み、胃腸の調子を整える効果「競り勝つ」に通じることから、勝負運や成功を祈願する意味を持つ
ナズナ(薺)別名「ペンペングサ」として知られる、身近な野草利尿作用があり、腎臓や肝臓の働きを助ける「撫でて汚れを取る」という意味が込められ、心身の清浄や穢れを祓う願い
ゴギョウ(御形)ハハコグサ(母子草)のこと
淡い黄色の小さな花
咳止めや喉の炎症を抑える「仏体(御形)」に通じる名前から、無病息災や健康を祈る意味
ハコベラ(繁縷)ハコベのこと
古くから薬草として使われてきた
ビタミンAやB群、鉄分を含み、歯茎の健康を保つ作用「繁栄」を意味し、家族や子孫の繁盛を祈る象徴
ホトケノザ(仏の座)春の七草のホトケノザは、コオニタビラコのこと消化を助ける作用「繁栄」を意味し、家族や子孫の繁盛を祈る象徴
スズナ(菘)カブのこと
根も葉も食べられる栄養価の高い野菜
消化を助け、咳止め、喉の健康を促進「鈴のように丸い形」が縁起物とされ、神様とのつながりを象徴
スズシロ(蘿蔔)ダイコンのこと胃腸を整え、喉の痛みを和らげる効果
体を温める働き
「汚れのない純白」を意味し、清浄や潔白の象徴

混同されやすい七草たち

春の七草は「ホトケノザ=コオニタビラコ」

一般的な「ホトケノザ」の方が馴染みがある人が多いと思いますが、春の七草は「ホトケノザ=コオニタビラコ」です。

春の七草の「ホトケノザ」Lapsana apogonoides

春の七草のホトケノザ ウィキペディアより
一般的な「ホトケノザ」Lamium amplexicaule
七草でないホトケノザのイメージイラスト
  • ホトケノザ(シソ科)サンガイグサという別名。漢字では当て字「元宝草」や「宝蓋草」とも書くようです。本種は食用ではないため注意してください。

ややこしいですね。

春の七草は地域や時代によって異なる植物が使われたり、同じ植物でも異なる呼び名が存在することがあります。

これらの違いは、各地域の風土や文化、植物の分布状況などによって生じたものと考えられます。七草粥の風習は日本各地で独自の発展を遂げており、地域ごとの特色や伝統が色濃く反映されています。

まとめ

手軽な七草粥セットなども販売されているようですね。七草では、スズナ(カブ)、スズシロ(大根)が身近なお野菜ですね。2種類だけでもいいじゃないですか。是非召し上がってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました。

日本ホメオパシーセンター東京飯田橋
植物療法士
横山みのり

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