🌸桜咲く春に、麻布十番へ――新しい扉と歴史の巡り合わせ

歴史

みなさん、お元気でお過ごしでしょうか?
ブログの更新が久しぶりになってしまいました。
今年も桜の季節がやってきましたね。
街を歩くとあちこちに満開の桜が咲き、自然と心がほぐれていくのを感じます。
新年度が始まり、環境が変わられた方も多いのではないでしょうか。

実はこの春、オフィスを麻布十番へと移転することとなり、引っ越しに伴う手続きや準備に、しばらく忙殺されていました。
さらに、もうひとつ大きな理由があって――
3月中旬から、あるイタリアの歴史人物について書く流れが突然やってきて、そのことばかりに心を奪われていたのです。

私の専門は18世紀ロシア史。まったく別の分野のはずなのに、なぜか“その人”のことを書かずにはいられないような出来事が続きました。
気がつけば、ブログに向き合う時間まで、すっかりその人物に捧げていたのです。

さて、新しい拠点となった麻布十番は、東京都港区に位置する、歴史と文化が融合した魅力的な街です。
江戸の情緒が残る商店街と、洗練されたカフェやギャラリーが並び、散策するだけでも心が弾みます。
また、多くの大使館が集まる国際的な雰囲気もあり、不思議な多層性を感じる場所です。

今回の移転は、私自身の強い希望というよりも、流れの中で自然と決まったものでした。
条件が重なり、話が進み、気がつけば「麻布十番へ行くことになっていた」というような、不思議な導きの中にいたような感覚です。

そしてあとからというか、そろそろblogを書こうと思ってもしやと思い、先程気づいたのですが、イタリア大使館がすぐ近くにあるのです。
最近、イタリアに関することが次々と現れていたこともあり、私は正直、とても動揺しました
まさか、自分が関わることになるとは思ってもいなかった土地、そして人物。


書類整理の最中、なぜかある段ボール箱がどうしても気になって開けてみたのです。
中から出てきたのは、2008年の新聞の付録についていた一枚の絵画。
「ヴェネツィア……?なんだったっけこれ」と思いながら広げてみると、そこはまさにその人物がかつて暮らしていた土地であり、その人が収監された場所が隣接する有名な広場が描かれていたものでした。

思わず母に「これ、取っておいたの?」と聞いたところ、
「え?そんなの知らないよ」との返答。
どう考えても、私が持っていた記憶はないのです。

……もう、これは偶然というにはできすぎていて、本当に“まじこわっ”と思った瞬間でした。

4月3日昨晩、久しぶりにテレビを何気なく見ていたら、
ご高齢の歌手が旅する先が、またしてもヴェネツィア
「えっ、また?!」と、思わず声が出てしまいました。

ここのところ、そんなことばかりが続いています。

みなさんも、そんな「偶然以上の出来事」に出会ったこと、ありませんか?

何かがふと心にひっかかるとき、それは何かのメッセージかもしれません。
新しい場所、新しい流れの中で、私もまた、気づかされたことを少しずつ書いていけたらと思っています。

どうぞこれからも、ゆるりと見守っていただけたらうれしいです🌸



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