🌿スピノザとアインシュタインが見た「自然の理」

ちょっと考えてみる

~科学と信仰が出会う場所~

「科学と信仰」
なんだか、正反対のもののように感じるかもしれません。
でも私は、その奥にある“人の姿勢”は、驚くほど似ていると思っています。

見えないものを見ようとすること。
目に見えない仕組み、法則、働きに敬意をもつこと
それは、祈りでもあり、研究でもあり、そして、癒しの世界にも通じるのです。

🌌「神=自然」スピノザの思想

17世紀オランダの哲学者、スピノザ
彼は、「神は天にいる人格を持った存在ではない」と言いました。

「神は自然そのものであり、自然の摂理そのものが神である」

この考え方は、当時の宗教界からは異端とされ、彼はユダヤ教の共同体から破門されました。
それでも彼の思想は後世に大きな影響を与え、現代の哲学者や科学者からは「もっとも純粋な思想家」と称されています。

✨アインシュタインが信じた神

あのアインシュタインも、こんな言葉を残しています。

「私はスピノザの神を信じる。
人間の運命や行動に干渉する神ではなく、万物の調和の中に現れる神を。」

彼が見ていた“神”とは、宇宙を貫く法則や秩序そのもの。
つまり、自然界の背後にある“理(ことわり)”の美しさに、深い畏敬を抱いていたのです。

彼はまたこうも言いました。

「科学のない宗教は盲目であり、宗教のない科学は不具である。」

科学と信仰を、対立するものではなく補い合うものと捉えていた、象徴的な言葉です。

🧘‍♀️自然療法に通じるもの

自然療法、特にホメオパシーでは、「自己治癒力」という考え方がとても大切です。

でも、私たちはときどきこう言われます。

「治ったら考えます」
「良くなったら、信じるけれど」

でも、自己治癒力は、“信じること”から始まるのです。
「信じる」というのは、受け身の祈りではなく、自分の内側にある力を見出し、動かすこと

仏教にも、こんな言葉があります。

「信とは道の初めなり。智とは道の終わりなり。
信と智は別ならず、始終一体なり。」
―『大智度論』

ホメオパシーもまた、“理に従い、自然に寄り添う”という姿勢の中にあるのです。

🌱科学も、信仰も、癒しも ― 目指すものは同じ

スピノザも、アインシュタインも、
そして自然療法を実践する私たちも、
実はみな、目に見えない理に敬意を持ち、それを信じているのだと思います。

科学も、信仰も、そして癒しも――
その奥には、「命の理(ことわり)」を信じようとする人の姿があります。

🖼 最後に…

今回ご紹介したテーマを、やさしい4コマ風のイラストにしてみました。
ふっと笑顔になるくらいの軽やかさで、でも伝えたい想いを込めて。

横山みのり

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