【日本の食文化】5月 らっきょうの魅力 はじめてのらっきょう漬けレシピと秋からの栽培

季節の暮らし

スーパーに泥付きらっきょうが並びはじめると、「今年もこの季節が来たなぁ」と感じます。
泥付きらっきょうは香りが豊かで、5月中旬〜6月初旬が旬!

今日は「らっきょう」の魅力についてお伝えします!

  • 伝統文化: 日本各地の食文化に根ざし、郷土の味として親しまれる。
  • 栄養価: ビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫力アップや便秘解消に効果。
  • 保存性: 漬物にすると長期保存可能で、食卓の常備菜として便利。
  • 料理のアクセント: 独特の甘酸っぱさとシャキッとした食感が、カレーやサラダに合う。
  • 栽培の容易さ: 家庭菜園でも育てやすく、初心者向け。
  • 低カロリー: にんにくや玉ねぎよりカロリーが低く、ダイエットにもぴったり。
  • 独特の食感: 漬物でのシャキシャキ感は他野菜にない魅力(にんにくはねっとり、玉ねぎは柔らか)。
  • 消化促進: アリシンと酵素が胃腸を穏やかに刺激し、消化吸収をサポート。

はじめてのらっきょう漬け── 5月の、静かな台所仕事。

「手間がかかりそう」「漬けたことないし…」と、ためらっていましたが、
胃腸を整える働きがあるらっきょう。なんとかしたい。

作り方を調べてみたところ、驚くほどシンプル。 香りも、味も、やさしい。

今日は、そんならっきょう漬けの「はじめの一歩」をお届けします。

漬けることで保存がきき、梅雨〜夏にぴったりの箸休めに!

読者さんには、東京から大阪までの方がいらっしゃるので、
関東風・関西風、両方の味付けにも触れながらご紹介しますね。

🧂 甘酢らっきょうレシピ(らっきょう500〜800g分・酢500ml使用)

※使用する保存容器によって酢の量を調整する際は、砂糖・塩の量も必ずそれに合わせてください。このレシピでは酢500mlに統一し、味の好みに応じて3タイプの甘酢をご紹介しています。

材料

  • らっきょう(泥付きがおすすめ)、酢、砂糖、塩、赤唐辛子 1本(お好みで)
味のタイプ砂糖特徴
関西風500ml300g30gあっさり、やさしい甘さ
基本500ml350g32gバランスの取れた甘酢味
関東風500ml400g35g甘めしっかり、コクがある

🍽️ 作り方(初心者向け簡略版)

泥付きらっきょうを洗う
 → 根と芽を切り、皮をむいてスッキリ。
 → 面倒なら「洗いらっきょう」でもOK。

塩水に半日〜一晩漬ける(アク抜き)
 【塩水の目安】:水1リットルに対して塩40g(約大さじ2と1/2)
 らっきょうがしっかり浸るよう容器に入れ、常温で6〜12時間置く。
 塩が入りすぎないよう、12時間以内で切り上げがおすすめ。
 漬けた後はさっと水洗いして塩気を軽く落とす。

酢・砂糖・塩を鍋で加熱
 → 沸騰寸前で火を止める。赤唐辛子も加えるとピリッとアクセント。

煮沸消毒した瓶にらっきょうを入れ、甘酢を注ぐ
 → 密閉して冷暗所 or 冷蔵庫へ。

10日ほどで食べごろ。1ヶ月〜半年持ちます。

🌿 秋からは、らっきょうを育ててみよう。

らっきょうはネギ科の多年草なのですが、1年草として栽培していきます。鳥取・鹿児島・宮崎などが主産地ですね。

「多年草の強みを生かしつつ、1年で最高の味を引き出す工夫」
らっきょうが多年草なのに1年草として栽培される理由としては、

  • 効率的な収穫: らっきょうは多年草だが、1年で根茎が食用に最適なサイズと品質になる。長く育てると硬くなり、味が落ちる。
  • 商業的需要: 市場では柔らかく甘みのある1年目のらっきょうが好まれる。漬物加工に最適。
  • 栽培管理: 1年で収穫・植え替えすることで、病気や連作障害を防ぎ、土壌管理がしやすい。
  • 気候適応: 日本では秋植え・初夏収穫のサイクルが気候や農家のスケジュールに合う。

多年草の特性上、放置すれば翌年も育つが、食用としては1年で掘り上げるのが一般的なようです。
秋に植え、翌年の初夏に収穫していきます。
独特の香り成分「アリシン」には抗菌・整腸作用あります。また、酵素が胃腸を刺激し、消化吸収を助けます。にんにくより穏やかなのがよさそうです。

🌱 育ててみたい方へ:家庭菜園でのらっきょう栽培(豆知識)

項目内容
植えつけ9月下旬〜10月初旬が適期
植えるもの市販の「種らっきょう」球根。スーパーの生らっきょうでも可(詳細下記)
水はけの良い砂壌土が最適
肥料元肥+冬に追肥(少量)
収穫時期翌年5〜6月、葉が倒れたら目安
栽培日数約250〜270日間!
  • ベランダ栽培も可能! → プランター+深めの土(15~20cm)でOK。乾燥に強く、丈夫で初心者向き!!
  • スーパーのらっきょうを使う場合:新鮮な生らっきょうを選び、秋(9~10月)に植える準備をする。5月などの旬の時期に買った場合、すぐ水につけると1~2週間で根が出てしまうので注意! 根が出た後、秋まで待つなら以下の方法で保管を。
    • 保管方法:根が出たら、湿らせたキッチンペーパーで包み、冷蔵庫(野菜室、5~10℃)で保管。乾燥しないよう時々チェックし、湿らせ直す。
    • 現実的なコツ:5月に根を出させるより、秋に種らっきょう(ホームセンターで購入)や新鮮な生らっきょうを買って植える方が簡単。旬の今は漬け物を楽しみ、秋に栽培をスタートするのがおすすめ!
  • 種苗法の心配は?:家庭菜園で自分で食べる分なら、スーパーのらっきょうや種らっきょうを植えても全く問題なし。法律の心配なく楽しんでOK!

💬 5,6月に漬けて、秋からは育ててみる?

「これ、育てたらどうなるんだろう?」
そんなふうに思ったら、ぜひ来年は「種らっきょう」を秋に植えてみてください。
スーパーの生らっきょうでも、秋に根を出して植えれば小さな挑戦の第一歩に!

自分で育てて、収穫して、漬ける――
それはもう、食の時間というより“暮らしの物語”ですね。

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