夢と象徴 vol.4 間に合わなかった夢──外からの妨害と葛藤

夢と象徴
日本ホメオパシーセンター麻布十番

あなたは昨晩、どんな夢を見ましたか?

ある女性から、こんな夢のご相談をいただきました。
彼女はホメオパシーを学んでいる方で、今週末の勉強会にも参加予定です。
だからこそ、この夢はどこか他人事には思えず、私にも強く響きました。

🧑‍💻午後1時から始まるウェブミーティング

夢の中で彼女は、娘さんと一緒に部屋にいました。
大切なウェブミーティングは午後1時から
準備を整えて、集中しようとしています。
けれど、部屋には見知らぬ男性がいて、出ていこうともしない。

「うっとうしいなあ」と思いながらも、追い出すことはできないまま、
大事な約束の時間がどんどん迫っていきます。

🔥外では火事。気が気でない

そのとき、外で火事が起きます。
どこが燃えているのかはわからないけれど、
自分のお店は大丈夫かな?」という不安が頭をよぎります。

急いで部屋を飛び出すと、今度はカードキーを持っていないことに気づきます。
これでは部屋に戻れない。
なのに、今すぐ戻らなければいけない──

気持ちは焦りに満ちています。

🐕そして義母から、犬のうんちの片付けを命じられる

そんな非常事態の中、出会ったのは義母
そして、なぜか犬のうんちの処理をしなさいと命じられるのです。

「いや、今それどころじゃないのに」
「大事なことがあるのに、なぜ私が?」

けれど、命じられたことを断ることはできず、
彼女はそれを片付けることになります。

🐕犬のうんち=何を表していたか?

ところで、犬がいないのに登場したこの要素は、非常に示唆的です。

💩「犬のうんち」は、象徴としてこう読めます:

  • 誰かがやった“後始末”を押し付けられる感覚
  • 「自分には関係ないのに、なぜ私がやるの?」という理不尽な義務感
  • 汚れ役を担わされることへの嫌悪感・疲れ

それを義母という象徴的な存在から命じられることがまた象徴的で、

「私はもっとやりたいことがあるのに、
目上の立場から“くだらない義務”を押しつけられて、結局全部の流れが狂う」

という、自己の本質的な役割と、周囲との力関係との葛藤が読み取れます。

🌿夢の不思議さと意味

現実には存在しない「犬のうんち」が夢に出てきたという点が示しているのは:

  • 無意識が、「今のこの人間関係、どこかおかしいと思ってない?」と気づかせてくれている
  • 「あなたが本当に引き受けるべきことは、それじゃないですよ」と静かに教えてくれている

🕓そして時間は、午後4時。会議は終わっていた

気づけば午後4時
ミーティングはすでに終わっていました。

彼女の心には、
間に合わなかった。申し訳ない。
という感情だけが残っていたのです。

🧠この夢が語っていること

この夢は、まるで「責任感の強い人の心の奥」をそのまま映し出したようでした。

  • 自分はやる気がある
  • やるべきこともわかっている
  • だけど、外からの予期せぬ邪魔がどんどん入ってくる
  • そして、最後には自分が責任を感じてしまう

🌿彼女が本当に夢で伝えたかったこと

この夢を見た方は、とても真面目で、責任感の強い方です。
だからこそ、うまくいかないことがあると、
「自分のせいだ」「もっとちゃんとできたはず」と思ってしまう。

でもこの夢の中では、彼女は悪くないのです。
妨害したのは、見知らぬ男であり、火事であり、義母の命令でした。

にもかかわらず、彼女は「間に合わなかった私」に申し訳なさを感じていた。
その優しさと真面目さが、この夢の中心にありました。

あなたは、昨晩どんな夢を見ましたか?

自分のやるべきことをわかっているのに、
思うようにできなかったとき。
それでも、周囲のことを引き受けて、
最後に「ごめんなさい」と言ってしまうとき。

その奥にあるのは、自分を信じたい気持ちかもしれません。

✉️あなたの夢も、ぜひ教えてください

「夢と象徴」シリーズでは、
みなさんから寄せられた夢を、ひとつひとつ丁寧に読み解いています。

誰にも言えなかった夢、なんとなく心に残った夢──
あなたの夢も教えてください。

日本ホメオパシーセンター麻布十番

error: Content is protected !!