夢と象徴 vol.6 海辺を歩いた夢が、忘れていた“わたし”を連れてきた

夢と象徴
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1️⃣🌙夢分析:懐かしい海辺🌊と、大きな蟹🦀

80代の女性が見た夢。
若い頃、洋裁学校を卒業して、舶来の布地を扱う高級洋装アトリエで働いていた頃の仲間たちが、たくさん夢に登場しました。
彼女たちは一緒に海岸を歩き、そこでとても大きな蟹に出会います。
目覚めたあと、「とても楽しかった」と彼女は語ってくれました。

この夢には、いくつかの印象的なキーワードがあります。
それぞれに、心の奥からのメッセージが込められているように思います。

2️⃣🧵夢に出てきた3つのキーワードとその意味

1️⃣海辺を歩く🌊

海は「心の深層」や「人生の流れ」の象徴とされています。
その“ふち”にあたる海岸を歩くという夢は、過去と未来、無意識と意識のあわいを旅していることを意味します。
夢の中で仲間と一緒にそこを歩くことは、
人生をともに過ごした時代への回帰であり、
今の自分が、かつての自分をそっと迎えに行くような、そんな旅だったのかもしれません。

2️⃣懐かしい友人たち👭

夢に出てくる人物は、しばしば“その人”そのものではなく、その人が象徴する時代や感情を表しています。
懐かしい友人たちは、若い頃の自分、創造的だった日々、仲間とともに支え合った関係性の象徴。
この夢は、「あの頃のわたし、今もここにいるよ」と
過去と今をつなぐ橋を架けてくれているようです。

3️⃣とても大きな蟹🦀

蟹は、夢の中で「防御」「感情」「家庭的な絆」などを象徴します。
その蟹がとても大きく、しかも「楽しかった」と感じたというのは、
恐れではなく再発見の象徴として現れた可能性があります。
忘れていた何か、奥深くにしまい込んでいた「大切な自分の一部」を、
蟹という形で夢が知らせてくれているのかもしれません。

3️⃣🦪ひとことまとめ

人生のなかで何度も折り返し、何度も手をつなぎ直してきた“わたし”。
夢の中の風景は、ただの記憶ではなく、いまの自分に必要な感覚を呼び覚ます扉です。

大きな蟹と、懐かしい友たちと、海の音。
それらが重なった夢の景色は、「これまでのわたし」と「これからのわたし」を、そっとつなぎなおしてくれているようでした。

4️⃣🌀ちなみに……これは「お迎えの夢」だったのでしょうか?

夢に「海」「懐かしい人」「大きな存在」が出てくると、
年齢的な背景から「もしかしてお迎え?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

けれど今回の夢には、いくつかの大切な違いがありました。

  • 現れたのは故人ではなく、若い頃の仲間たち
  • 歩いていたのは「海の向こう」ではなく、「海岸」=まだこちら側の世界
  • 現れた蟹も「怖くない」「楽しい」と感じていた
  • 起きたあとに「よい夢だった」と微笑まれていた

こうした点から考えると、
この夢は「旅立ち」や「死の予兆」ではなく、
“これまでの人生を抱きしめるような心の旅”として現れているように思います。

そして、大きな蟹もまた、「未知なるもの」や「過去の中に眠っていた大切なもの」との再会の象徴
それは恐れではなく、再発見と安心のかたちで夢に現れていたのです。

このような夢は、「人生の終わり」ではなく、
むしろ「ここまでよく生きてきましたね」と、
魂が静かに語りかけてくる祝福のような夢なのかもしれません。

あなたは最近、どんな夢を見ましたか?

5️⃣🌿夢をたどる、もうひとつの旅へ

この夢のお話が、あなた自身の心にも何かを響かせていたなら——
ほかの夢のエピソードも、きっとどこかで共鳴するものがあるかもしれません。

6️⃣🌙夢のメッセージをもっと深く知りたい方へ

「なぜ今この夢を見たのか」
「心の奥で、何を伝えようとしているのか」

そんな問いにそっと寄り添う、夢分析セッションも行っています。
誰かに話すことで、夢はあなたの言葉となり、日々を照らすヒントになります。

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