「もしミツバチが地球上から姿を消したなら、人類は4年も生きられない」
「もしミツバチが地球上から姿を消したなら、人類は4年も生きられない」
この言葉がアインシュタインのものかどうかは定かではありませんが、ミツバチが受粉を通じて人類の食を支えていることを端的に表現しています。果物や野菜の7割以上が、昆虫による受粉に依存しているといわれています。ミツバチがいなくなると、私たちの暮らしも存続も危うくなるのです。
ニホンミツバチとセイヨウミツバチ
日本には在来種の ニホンミツバチ(Apis cerana japonica) がいます。小柄で群れは大きくありませんが、独特の防衛法「蜂球(ホットボール)」でスズメバチに対抗します。
一方で、養蜂や蜂蜜生産のために導入されたのが セイヨウミツバチ(Apis mellifera)。蜂蜜の量は多いですが、スズメバチに対しては弱く、群れが壊滅することもしばしばです。
両者は同じ「Apis属」の社会性昆虫ですが、外来種と在来種という違いがあり、役割も生態も少しずつ異なります。
スズメバチの社会と巣
ニュースでよく「ハチ駆除業者が活躍」と報じられるのは、ほとんどがスズメバチです。
彼らは 肉食性で、ミツバチや昆虫を狩って幼虫に与えます。成虫は幼虫が分泌する甘い栄養液を舐めて生きています。そのため、蜂蜜を貯蔵する習性はありません。
巣も大きく違います。
- ニホンミツバチ:六角形の巣板を整然と並べ、蜜や花粉を貯蔵する。
- スズメバチ:木の繊維を噛んで唾液で固めた「紙の巣」。灰色や茶色の層状で、球体や扁平な形をとる。翌年には使われず、一代限りです。
スズメバチに襲われないために
秋になるとスズメバチは攻撃性を増します。対策としては:
- 黒い服を避ける(スズメバチは黒を外敵=熊と結びつけるとされます)
- 香水や整髪料を避ける(甘い香りやアルコールに反応)
- 手で払わず、静かにその場を離れる
- 白や薄い色の服を選ぶ
日常の知恵として知っておくだけで、遭遇時の危険を避けやすくなります。
蜂と人類の未来
ミツバチは蜂蜜だけでなく、受粉を通じて自然界と人類の未来を支えています。
スズメバチは駆除対象として報道されることが多いですが、自然界では昆虫の数を調整する捕食者でもあります。
それぞれの役割を正しく理解し、過剰に恐れたり「悪者扱い」したりせず、共存の道を考えることが大切です。
✨ まとめ
- ミツバチは蜂蜜を作り、受粉を通じて人類を支える。
- ニホンミツバチは在来種として守るべき存在。
- スズメバチは蜂蜜を作らず、紙の巣をつくり、一代限り。
- 自然界ではそれぞれの役割があり、人間社会との関係の中で考える必要がある。



