外国人農地取得の現状と日本人が農地を守るための行動指針

ちょっと考えてみる

日本農業新聞(2025/9/17)の「外国人農地取得が最多」(農水省データ:2024年175.3ha、中国最多)の報道を受け、船瀬俊介氏の船瀬塾X投稿(10/13)が「日本の農地を守れ!」と訴え、大きな反響を呼んでいます。本ブログでは事実を整理し、日本人が農地を守る方法を提案します。

金本位制議論も背景に、お金の価値が揺らぐ今、農地取得や農業への転身は未来への投資ともなります。日本人の皆さん、一緒に考えましょう。

現状:外国人農地取得の実態(農水省データ)

  • 取得規模: 2024年、外国人・外国法人の農地取得は175.3ha(東京ドーム37個分、過去最多)。前年90.6haから倍増。全国農地面積の0.004%だが、急増ペースが問題。
  • 国籍内訳: 中国が最多(個人102人、全体27%)、次いで韓国・ブラジル(各42人)、米国(27人)、ベトナム(24人)。個人は営農目的、法人も含む(投資目的少数)。ちなみに中国では外国人所有禁止(都市部・農地とも)。外国企業も制限しているという。
  • 背景: 2023年9月からの国籍報告義務化で初の詳細データ。耕作放棄地(年40万ha)が増える中、外国人が「穴埋め」する形。規制は農業委員会の審査のみで、国際的に緩い。
  • 社会の反応: 船瀬塾のX投稿(@funase_junsuke、10/13)が火付け役。財務省への抗議や「ヤミ農地」問題提起がSNSで拡散。総裁選でも規制強化が議論中。
国籍取得者数(人)
中国102
韓国42
ブラジル42
米国27
ベトナム24
その他140

放っておくと食料自給率(38%)がさらに下がるリスクがあります。

日本人が農地を守るための行動指針

金本位制や通貨価値の不安が囁かれる今、農地は「食の基盤」であり、資産としても有望です。では、どう動くか? 具体的なステップと相談窓口を紹介します。

  1. 農地取得の基本を理解する
  • 誰が買える?: 日本国籍者は農地法に基づき、農業委員会の許可で購入可。原則、買主自身が耕作する(自作農)か、農地を貸す場合は条件あり。
  • 価格目安: 全国平均1haあたり約150万円~300万円(地域差大、例:北海道は安価、関東は高額)。耕作放棄地ならさらに安い場合もあります。
  • 規制: 外国人より緩いですが、農業委員会が「営農計画」を審査します。転用(住宅等)は厳格となっています。
  1. 農地売買の相談窓口
  • 全国農業会議所: 農地バンクを運営。全国の農地売買情報を提供。公式サイトで検索。
  • 都道府県農業委員会: 各市町村にあり、農地売買の許可・相談窓口。
  • JA(農業協同組合): 地元JAで農地情報や融資相談ができます。例:JA全農公式
  • 地方自治体の空き家バンク: 農地付き物件もあります。例:全国版空き家バンク
  1. 農地取得・農業転身のステップ
  • 情報収集: 上記窓口で予算・地域(例:地元or地方移住)を絞ることもできます。放棄地は安価でありますが再生コストには注意が必要です。
  • 融資相談: JAや日本政策金融公庫(農業融資、例:青年等就農資金、無利子可)。公庫サイト
  • 営農計画: 農業委員会に提出。初心者なら農業研修(例:新規就農相談センター)でスキルを習得しましょう。
  • 地域連携: 地元農家やNPO(例:日本農業遺産推進協議会)と繋がり、ノウハウを共有しましょう。
  1. 心ある日本人との取引を優先
  • 売主(農家)に「地元優先」を提案。SNSや地域掲示板で「日本人農家に売りたい」と明示する売主も増加(Xで「#農地を守ろう」参照)。
  • 契約時に「日本人限定」条件は法的に難しいのですが、JAや農地バンクで地元優先のマッチングができます。
  • 例:北海道の農地バンクでは「地域振興優先」の売買事例があります。

なぜ今、農地取得か?

金本位制や通貨価値下落の議論が広まる中、農地は「食の自立」と「資産保全」の両輪を担う存在となります。英国・ドイツの移民問題(住宅・農地競争激化)を見ても、日本が規制を強める前に、日本人が農地を確保は必須です。農水省データが示す175.3haの外国人取得は、まだ0.004%でも、2年で倍増の勢いは無視できない状況にあります。

まとめ

外国人農地取得の現状は、データが示す通り急増中です。船瀬さんたちの声を受け、心ある日本人が動く時です。農地バンクやJAに相談し、農地を買って農業を始めるのは、未来への投資。地元農家と繋がり、食料自給率を上げることもできます。相談窓口はすぐそこにあります。あなたの一歩が日本の農地を守ります。

次回は、なぜ日本はこんなことになっているのか、歴史・政治の流れも振り返り深堀りします。

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