ケイトウ 鶏頭 秋 10月 いけばな 頭!がキーワード。あなたに必要なものとは?

いけばな

鶏頭 ケイトウってどんな花? 

ヒユ科セロシア属 学名:Celosia argentea
鶏頭(ケイトウ)はその名前のようにニワトリのトサカのような花の形にも見えますし、うねっているような形、炎のようにも見えます。学名のセロシアは、ギリシャ語で炎を意味するKeleos(燃える)が由来になっているそうです。

花房の先が平たくあり、帯状または扇状に広がっています。花は大小、様々な種類のものがあります。色も赤、深紅、ピンク、黄色、橙色、グリーン系など彩り豊かです。多彩に発展しているのをみると、それだけ需要もあるということでしょうし、種も取りやすいのかと思います(すみません、想像です)。あの平たいところからポロポロ落ちてくる茶色いツブツブが種ではないでしょうか。花びらのように見えるトサカ状のようにみえるところは厳密には花ではなく花托で、花托は花器官が植物本体に接着している茎の部分だそうです。

原産はインド、熱帯アジア。日本へは奈良時代に中国から渡来したといわれています。食用や薬用、染色用として利用されていたようですね。

開花時期は夏から秋にかけて、だいたい7月~10月です。耐寒性はありませんので、日本では秋までですね。花後に枯れるので一年草の分類になりますよ。

いけばなでの鶏頭(ケイトウ) 和の会場をゴージャスに彩る

立派な鶏頭(ケイトウ)は、秋に大きないけばなの作品を作るとき、私は必ず使う花材ですね。

鶏頭が入るだけでゴージャスになり、場が決まってきます。百合や蘭といった花の女王や、菊の気品にも負けない主役級の花だといっていいでしょう。着物でいったら、留袖、色留袖や訪問着といった格の高い着物姿に合うような感じです。

シンプルに小さな器に生ける小作品には一本だけもありですし、マッス(塊)に花の頭だけ扱ってもいい。茎はまっすぐだし、葉っぱは強い感じではなく、黄緑色で割と柔らかめですから下処理してから使用することが多い感じです。ケイトウの頭はしっかりしているから花の部分だけ使うのは効果が大きくよく使われる手法ですね。中間色のものを使ったりすると、微妙な色合いと風合いがあるので、垢抜けるし、少しおしゃれな感じになってきます。炎状になっているものは水揚げをしっかりいたしましょう。大きな作品でなく、日常のいけばなやちょっとした飾りに使いますね。これはスッキリとしているので夏に少し秋の気配を入れたいときに使ったりします。季節の先取りはいけばなの基本ですね。

琳派風いけばなを創作する場合は、何本か配置して扇面、器を盛り上げていきます。私も琳派は得意で大好きですが、絶対に使いたいのが鶏頭なんですね。大きさがいろいろあるので、それぞれの場面に応じた使い方ができ、写真であるように一番大きなものは、講演会や会場での迎え花、ホテルのロビーでの装飾にも使います。そして、正式な儀式などに使われる際に敷かれる赤の毛氈(もうせん)にも負けない存在感。神社や寺院の大きな空間や金屏風にも映えるのが鶏頭(ケイトウ)です。ベルベットのようなテクスチャーは重厚感を高める要素となり、特別な気配を与えてくれます。

※写真は10月19日、靖国神社さん撮らせて頂いたいけばな作品の一部です。ありがとうございました。

鶏頭(ケイトウ)の花言葉

気取り屋、個性、風変わり、おしゃれ、情熱、勇敢、色褪せぬ恋、ユーモア、家族思い、 友情。

その独特な形状や鮮やかな色合い、雄鶏のようなトサカから発想した、個性を象徴するような言葉が並んでいます。

鶏頭(ケイトウ)を使ったことわざ 

「鶏口となるも牛後となるなかれ」
「鶏口牛後」
大きな団体で人の尻についているよりも、小さな団体でも頭になるほうがよいという意味。四字熟語は「寧むしろ鶏口と為なるも、牛後と為なる無なかれ」の略です。・・牛のように後からついていかず、鶏の口先のように先頭に行けよと言っているようですね。
「鶏頭鳳尾」ことの始めは地味に貧弱に出だしても、終わりは華やかに立派になること。・・・こうありたいですね。

鶏頭 ケイトウ 効果効能は?

ケイトウのフラワーエッセンスは、私が愛用しているシリーズにはないのですが、世の中には存在します。ケイトウの花には、鎮痛、沈静、消炎などの効能があるとされています。

私には、鶏頭の花の部分、脳みそにみえるのですがどうでしょうか。頭痛薬なんかにも使ってきたのでしょうか。クールダウンできそうですね。

あなたの苦手なものはなんですか?あなたに必要なものが、好き嫌いに反映されています

ここまで鶏頭(ケイトウ)をみてくると、「象形薬理説」恐るべし!と思ってしまいました。相似の理論、その植物の形を知るとその効果効能がわかるのですが、私は非常に納得してしまいました。

私、前段落で、いけばなをするときに絶対使うなんて言い切っていましたが、この効果効能を知ると、まさに自分に必要なものだった!ということがわかりました。私、なにかとすぐに頭痛がするし、頭は弱点でもあります。

色々言っていますが、私は、鶏(にわとり)がこの世で苦手で恐いもののベスト3。あのぷるぷるとした鶏冠、無表情で足を交互に首を微妙に動かして来られると、うわっと怯むんですね。絶対に触れません。干支も酉年なんですけどね。どうしてでしょうか。苦手なのは子どもの頃からです。花の鶏頭もいけばなを習い始めた当初、最初は名前からして嫌だったことを今、思い出しました。それなのに、50代になった今、いけばなでは絶対に使いたいと言うなんて、どの口が言うんだ?と自分でも驚きました。これについてはまた別のblogで書きますが。

花言葉・・・なんだか自分のことを揶揄されているのではないかと思い、恥ずかしいなあと思うところがありますよ。

まとめ

まさか、自分でもこのような展開、締めになるとは思いも寄りませんでした。単に秋のいけばな花材の紹介をしようと思っていたのですが、このようなことになり・・・。


みなさんも気になったお花をよく観察してみてください。
あなたに必要なものが、好き嫌いにも含まれています。
ご自分に合う花=必要な花がきっと見つかるはずです。

もしかして、探さなくても、今、この鶏頭(ケイトウ)のBlogを読んでくださっているあなた、きっと必要なのだと思いますよ。こういう要素ありませんか?
お花屋さんにいって、この秋の一本を手にしてください。きっと、なにか人生のヒントをケイトウがおしえてくれるはずです。

最後までお読みくださりありがとうございました。
次回をお楽しみに!

あなたに必要な花はなんでしょうか。個人レッスン、セッションを行っています。
お問い合わせから、「花セッション希望」などと書いてお送りください。追ってご連絡させていただきます。

スピリチュアル・フィトセラピスト 
いけばな講師 フラワーデザイナー
横山みのり

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