ちょっと考えてみる

越えられる範囲と越えられない範囲 ― ヴィゴツキー理論の位置づけ

ロシアの研究者レフ・ヴィゴツキー(1896–1934)は、1920年代のソビエトにおいて、人の発達と教育の関係を分析した。その中で提示されたのが、Zone of Proximal Development(ZPD)ロシア語でいうと、 зона...
東西交流フォーラム研究レポート

憲法記念日2026 日本は今、何を“変えようとしているのか”? 9条を中心に各党主張を一覧

日本国憲法施行79年目。 2026年現在、高市早苗政権のもとで憲法改正議論が急速に動いています。 自民・維新連立与党を中心に国会発議(衆参各3分の2以上)を目指す動きが活発化。 主なテーマは以下の通りです(自民党改憲4項目を中心に):現在、...
ちょっと考えてみる

判断はなぜ歪むのか:サンクコストと慣性の観点から

意思決定において、すでに支払われたコストは本来無関係である。これは経済学の基本原則であり、合理的主体は将来の期待値のみで判断する。しかし実際には、人は過去の投資に強く影響される。この現象は サンクコスト効果 と呼ばれる。1. サンクコスト効...
生き方・考え方

流転と不変の系譜 —— 古代ギリシャから現代へ

ヘラクレイトスの「流転」とパルメニデスの「不変」。 この二つの対立は、古代ギリシャで生まれたまま、2500年以上にわたって哲学・科学・思想の根底を揺るがし続けている。ヘラクレイトスは「万物は流転する」と言い、変化こそが世界の本質だと見た。 ...
その生き方に学ぶ

作りすぎない美しさ

前回、シャンソンのことを書きました。懐かしいというお声をいただき、おすすめをたずねたところ、エディット・ピアフの「愛の讃歌」を教えてくださいました。みなさんもご存知の曲かと思います。今回コンサートを聴いていて、もうひとつ気になったことがあり...
その生き方に学ぶ

シャンソンは“人生”で成立している

日曜日、Aさん主催のシャンソンコンサートに初めて行きました。正直、ここまでいいとは思っておらず、自分でも驚きました。かっこよくて、あっという間の時間。少しだけ裏方の仕事に関わっていたこともあり、自分はわりと厳しい見方をする方だと思っています...
生き方・考え方

流転と静止の哲学— ヘラクレイトス vs パルメニデス

古代ギリシャの哲学において、最も根本的な対立の一つがここにある。 変化こそが世界の本質だと説いたヘラクレイトスと、変化など幻想に過ぎず、真の存在は永遠に不変だと主張したパルメニデス——二人はほぼ同時代に生まれながら、まったく対照的な世界観を...
生き方・考え方

同じ世界を見ていても、見方は分かれる     

古代ギリシャの思想家デモクリトス(Δημόκριτος / Dēmókritos、紀元前460年頃〜370年頃)は、富裕な家系に生まれた。ヘラクレイトスより約80年後の世代である。彼は幼少の頃から広い知識を求めてエジプトやペルシアなど各地を...
生き方・考え方

同じ川に、ニ度足を踏み入れることはできない

エフェソス出身の古代ギリシャの思想家ヘラクレイトス(Ἡράκλειτος / Hērákleitos、紀元前540年頃〜480年頃)は、王族の家系に生まれた。王位を弟に譲り、アルテミス神殿近くで孤高の隠遁生活を送ったのは、権力や世俗的な地位...
科学

先延ばしは「脳の問題」じゃない。締切が近づくと急に動ける本当の理由

最近、動画を見ているとよく流れてくる広告があります。 「先延ばしにする人は、実は脳の問題かもしれません」♫やるべきだとわかっていながら動けない。後回しにしてしまう。 そんな経験は、誰にでもあると思います。「脳の仕組みだから仕方がない」「性格...
error: Content is protected !!