わたしたちができること

Minori Yokoyama

真理はどこにあるのか、最善とはなにか深く考え行動することが大事です

崖っぷちに咲くチューリップの原種。 花壇に並ぶチューリップとは異なり、原種は気高く、そして美しい。

この写真は2002年、中央アジア・キルギス共和国で撮影した一枚です。 足を踏み外せば自分も落ちてしまうのではないかと冷やりとするほどの場所、崖の縁。どこからが縁で、どこからが茂みなのかも分からず、恐怖を感じながらも、一歩踏み込んでシャッターを切ったことを思い出します。当時はデジタルカメラではなくフィルムカメラを使用しており、素人の私にとって片目でシャッターを押すことすら命がけでした。

風に吹かれても堂々と佇む姿。凛と咲くチューリップの原種は、葉に黒い斑点があるのが特徴です。なぜこのような険しい場所にしか生息していないのか。それは、動物たちが行き来しやすい場所では球根が掘り起こされ、食べられてしまうからです。絶滅危惧種となったこの花を守るために、球根を増やす保護活動も行われていました。

キルギスの山を熟知した方に案内していただいてから、どれほどの時間が経ったでしょうか。記録には残っていませんが、もう無理だと弱音を吐きそうになった頃、ようやく目的地に辿り着いたことを覚えています。その神々しい姿を目にするのは、決して容易なことではありませんでした。

野生のチューリップ。 やっと出会えた感動は今も忘れられません。その場にそよぐ風、逞しくも美しく咲き誇る花の姿は、20年以上経った今でも胸に焼きついています。右にならえの美しさではない。同じように並んだ整ったチューリップしか知らなかった私は、この花の生き様に心を打たれ、こうありたいと強く思いました。人の手が加えた美ではなく、自然のままの美こそが本物だと感じたのも、このチューリップとの出会いがきっかけでした。チューリップの周りに生える名も知らない草花も、単なる雑草ではなく、共に生きる存在なのです。

誰にも望まれないような厳しい崖っぷち。もしそれがなかったら、すぐに摘み取られ、掘られてしまっていたでしょう。過酷な環境こそが、この花を守るための大いなる采配であることを知りました。

一般社団法人東西交流フォーラムは、この神宿る地・日本を軸に、古今東西の文化や歴史の研究から生まれた価値あるものを敬い、大切にしています。特に原点回帰を重視し、行き過ぎたものや過剰なものを極力削ぎ落とすことに努めています。無駄を取り入れず、大切にすべきものが生き、活かされる方向を目指しています。

日本人として、真理とは何か、最善とは何かを深く探求する。この理念に共鳴する輪が広がることを願いながら、共感してくださる皆様がご自身の真の姿、あるがままの姿へ戻るためのお手伝いを、極めて有効かつ平和的に行っています。

一般社団法人東西交流フォーラム
代表理事 横山みのり

あなたの本来の姿へ 寄り添い、伴走し、あなたの背中をそっと後押しする
自然療法のカウンセリング 日本ホメオパシーセンター東京飯田橋・麻布十番は、共通の理念に基づいて運営されています。日本ホメオパシーセンター東京飯田橋・麻布十番
          
    

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