鳥は最初に見たものを親と思う
鳥は一番最初にみたものを親と思う、という言葉が急に頭に思い浮かんできた。
「刷り込み」、刻印づけ、インプリンティングともいう。この、「刷り込み」は動物行動学の父、オーストリアの動物学者コンラート・ローレンツ(Konrad Zacharias Lorenz) が、ハイイロガンの卵を人工孵化してガチョウを育てさせた際に、この現象を発見したことで知られる。
生まれて間もない時期に最初に見た動くものを親と認識する学習能力のことで、一度学習した経験は長時間持続し、非可逆的で、消去されにくい特徴をもつのが刷り込みだ。
ローレンツの「ソロモンの指輪」は名著なので読んだこともある人が多いと思う。私の生涯ベスト30冊に入る愛読書である。ローレンツが書いたお話には私の大好きなジャーマン・シェパードも出てくるし、ローレンツが動物の行動を観察するまなざしがとても愛情深くて悶絶ものだ。読み始めると時が経つのを忘れる程楽しく、動物好きの人にはたまらない一冊なので、時間があったら読むことをぜひおすすめしたい。学説としては、その後いろんな説が出て、ローレンツの説いたことが違うといわれるようだが、そんなこと私には関係がない。それこそ刷り込まれているかもしれないけれどいいんだ(笑)。
ところで、冒頭に書いた言葉は急に思い出したことだったが、昨日が1903年11月7日がローレンツのお誕生日だったことを知って驚いた。121年前に生まれたローレンツと共鳴してるようだ。メッセージをくれたのかも知れない。ありがたいことだ。
刷り込みはすごい効果だ
昨日、私がトランプさんのことを書いたら、反響があった。政治的なことは書かないほうがよいという意見もあった。その他、しかたないよ、日本人の8割がハリスさん指示であるよという意見もあった。そうなのかもしれないなと私も考え直した。私達(私)が日本では少数派であったんだった(笑)!
でも、このblogでは今後も大局を迎えるときには少しは意見を述べていきたいと思っているのでお付き合い願いたい。「刷り込み」をされた人々に対しての啓蒙とまではいかなくても、少なくても私の相談会を受けてくださっている人や共感してくださっている人には、当たり前に知ってもらいたい世の中の道理が存在するので、ご理解いただけるように最低限に発言していくのは必要なことなのだ。しっかり目を見開いて社会の事象をみることや自分の間違いを正すことは、治癒をもたらすうえでも重要なことである。
もっとも、私も以前は阿呆面かいていた大多数でもあったし、最初からすべて知っているということもなかった。何かあるたびに確認して調べつつやっているのが現状であるから安心して読んでほしいと思う。
昨日も書いたとおり、情報のシャワーを浴びても、良し悪しを取捨選択できなければ意味はないから、そういう物差しを持つようになるだけでも価値があると思う。
但し、世の中には玉石混交で100%共感できるってことも少ないとも思うので、この人が言っていてもこれは違うなとか、ここはいいなとか部分的にチョイスするってのもありだと思う。よくわからなくなってしまって、自暴自棄にならないように。盲目的にならないように。そして、必要以上に敏感にはならないことがストレスにならないコツであるので、注意が必要ではある。影響を受けやすい人、Phos.(フォスフォラス)タイプの人は注意されたい。
目覚めている人のなかでも、純粋な人ほど、どうして??とこの世の中に対してとてつもないストレスを感じて苦しんでいる人も多くみられる。そんなときは、色んな人がいていいと思うこと、自分からみて変だと思う人も存在していいと思うと楽に生きられる。受け入れることが肝要であるし、ときには、受け流すのも必要なことである。全部聞き入れようなんて神様じゃないし、できっこないんだから。
自分の症状や現状を認めたり受け止めてこれでいいんだと納得していった先には、平穏、平和が訪れる。嫌がらない、受け止めていく。
ある程度時間はかかるだろう。今まで信じていたものが違うとなったら、混乱するのもわかる。なかなか人は変えられないし、変わらないものだから、つくづく難しいとも思う。日常に潜む「刷り込み」っていうのは、手強く、なかなか奥深いし恐ろしいものだと感じた。
日本ホメオパシーセンター東京飯田橋
ホメオパス 横山みのり