自分を犠牲にして他人を助けるのは、本当の意味で慈悲ではない
今日は、クライアントさんと接していくなかで感じたことや私自身にも当てはまるなと感じて、改めたいと思うことを少し書きたいと思います。
家族のため、会社のためだと、頑張りすぎてしまう方がかなりいらっしゃいます。
ご自身も重大な疾患ではないかというほど不調を感じておられる方。入院をしなければならない程の状況にもかかわらず、それを後回しにして私がやらねば、と奮闘されている方。自分しかできない仕事だからと、熱があるのに会社に出かける方。家族のために、自分のやりたいことはまったくできない、ただただ、家族のために働く毎日という方。
そんな方々に社会自体が依存してきたのかもしれませんが、体の不調が出ていれば、ここは、ストップがかかってますよ。お休みの合図です。
体ではなく、心であるならば、それはもっと状況は悪化しています。もう本当にゆっくりと休んでくださいね。
自分を休めよう 病気は「お休みしてね」のお知らせ
私達は、機械ではありませんから、当然、限界があります。もっとも機械であっても、壊れるときが来ます。
自分の体を休めることは、誰かを助けるために必要なことだと知りましょう。
植物の世界でも、根っこや木、枝がなければ葉も枯れてしまうように、人間も同じでしょう。自分が倒れてしまえば、自分自身も続かなくなり、さらに周りの人たちにも苦しみを与えることになります。
自分の疲れや苦しみを無視し、他人を助けることに集中してしまうことのないよう、注意しましょう。
ほんとうの優しさは、自分を愛することから始まる
優しさとは、なんでしょうか。人に施すことでしょうか。
まず自分を大切にすることから始まるとブッダも説いています。それは、わがままではありません。自分を愛することができて初めて、自分と他者の両方を等しく慈しむという段階にはいっていきます。
もしかして、自分は何でもできる、自分でなければ!なんて思っていませんか。
肩の力を緩めてくださいね。
すべてを救おうとする執着から脱却しませんか。
現実を受け入れることは、無力を認めることではありません。次に進むための智慧です。
ものを与えるのではなく、その方法を教える
自分で努力をしない人を自分の優しさが助長していることもあります。過剰な優しさは相手の自立を妨げることになります。
私は25年前にJICAの海外ボランティアに出かけた経験があります。その際に、何度も何度もしつこいくらいに、貧しい人が可愛そうだからといって、ものをあげてしまっていました。自分のほうが恵まれているのだからと手を差し伸ばす。でも、やってもやっても切りがない現実。そのあたりは、研修で叩き込まれた基本的なことだったと思うんですが、私は学習していなかったようで、続けて間違いをおかしていました。
稼ぐ、自立する方法を教えない限りは無限ループのように続いていくだけ。そこから、自分で立つ術を伝えていかなければならなかったのですが、やらかしていました。ですが、私はこれらの経験から、自分のなかにある、偽善者ぶる顔もよく知ったような気がします。
大きな組織、政策も同じことが言えるのかと考えます。不景気だからといって、一時的にお金をばらまいても、根本的解決にはならないと思います。ただただ、そこにはいい顔したいだけの意図、そしてその背後には何か大きなことが隠れているということを国民も気づかなければなりません。
できる限りのことをしたと自分を褒め、愛しましょう。
過去を悔やむことではなく、未来のために歩みを進めましょう。
「依存ではなく、ともに成長することが必要」
ひとりでできることは限られています。無償の優しさをもたらす影と、その裏にある真の意味を知りましょう。優しさは美徳といえますが、見返りを求めたり、自分を犠牲にしたりすると、心に苦しみをもたらすことがあります。
相手を依存させる過剰な優しさやすべてを救おうとする執着も自分を傷つける原因となります。優しさには智慧が必要です。
ただ、与えるだけでなく、相手の成長を促し、ともに未来を築く力をもつことが一番大事なのでしょう。
自分をマザー・テレサ?スーパーマン?と思っていませんか。
ホメオパシーでも、そのような精神性、魂のあり方に効くチンクチャーが出ています。
「サポートマザー・テレサ」・・苦しむ人々を助けたいという人へ。
「サポート支え」・・・今現状、支える立場にある人へ。
もちろん、適当な内容ではなく、しっかり考えられていて、根拠に基づくレメディーがふんだんにコンビネーションされて入っています。根本に効いていきますので、今日の内容に当てはまるなと感じられたら、是非とられることをオススメします。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
寒くなりました。どうか、ご自愛くださいませ。
日本ホメオパシーセンター東京飯田橋
ホメオパス インナーチャイルドセラピスト
横山みのり