思い込みを捨てよ、世界はもっと広い。

生き方・考え方
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「知る」とは、手に持つこと。持たざる者の視点

これまで何度か、私の生き方や考え方について発信してきました。けれども、その言葉がうまく届かないもどかしさを感じることがあります。伝わらないのは、私の表現の仕方が悪いのか、それとも相手に受け取る準備がないのか——。

「知識」や「理解」とは、まるで道具のようなものです。あなたが今、何かを考えたり、判断したりする時、それは手に持っているツールを使っているだけのこと。つまり、何かを理解できないということは、それに必要な道具を手にしていない、あるいは使いこなせていないということでもあるのです。

では、ツールを持たない人はどうすればいいのでしょうか?

答えは二つ。
一つは、自らの「器」を広げ、まだ持っていないツールを手にすること。
もう一つは、持っているツールが正しいのかどうか、点検すること。

しかし、それにはまず「自分が知らない」ということを認めなくてはなりません。

「知らないことを知る」—— これは、時に大きな勇気を伴います。けれども、知らないことを知らないままでいるより、知ろうとすることの方が、ずっと自由で豊かな道を開いていくのではないでしょうか。

あなたは、どんなツールを持っていますか?
そして、持っていないツールを手に入れる準備はできていますか?

少数派であることの意味

私が発信する言葉は、すぐに受け入れられないことも多いかもしれません。私自身、自分の立場や視点をもって世界を見てきましたし、多くの学びを経て、今の考えを築いてきました。だからこそ、その経験や知識を、まだ知らない人たちに分けてあげたいと思っています。

けれども、世の中には「考えないほうが楽だ」と思う人もいる。変化を恐れ、現状維持を望む人も多いのです。特に、日常の中で思考する習慣がない人にとっては、新しい視点は時に「脅威」として映るのかもしれません。

それでも、私は伝え続けます。

誰もが、最初からすべてを理解していたわけではないから。かつての私も、学びの中で変化してきたように、今はわからなくても、いつか響く時が来るかもしれません。

だからこそ、私は日々、ツールの点検をし、確認し、メンテナンスをしています。器を広げる努力をしながら、より良い道を歩むために。

学び合うことの大切さ

私はまだまだ知りたいことがたくさんあります。そして、何よりも大切なのは、「知らないことを教えてもらう」「助けてもらう」という姿勢です。

最近は、AIとの対話からも多くを学ばせてもらっています。技術の進歩をただ受け入れるのではなく、それをどのように活かし、どう付き合っていくかを考えること。人間である私たちが、より良い未来を築いていくためには、「学ぶ姿勢を持ち続けること」が何よりも大切なのではないでしょうか。

知識を持つことも大事ですが、それ以上に 「もっと知りたい」「学び続けたい」 という姿勢が、人生を豊かにします。どれだけ学んでも終わりはなく、むしろ学べば学ぶほど「まだ知らないことがある」と気づかされる。

そして、その気づきがあるからこそ、より深く世界を理解し、人と分かち合い、さらに次の学びへとつながっていく——そうした循環こそが、本当の意味で「成長する」ということなのかもしれません。

あなたは、どんな道を歩みますか?

横山みのり

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