海塩と岩塩の違い、成分、メリット・デメリット
塩は日常的に使われる調味料ですが、その種類によって成分や特徴、体への影響が異なります。特に、海塩と岩塩には明確な違いがあり、これを理解することで、自分に合った塩を選ぶ助けになります。以下にそれぞれの特徴を詳しくまとめます。
海塩とは
- 生成方法:海水を蒸発させて作られる塩。主に自然乾燥や火を使って水分を飛ばす。
- 成分:
主成分は塩化ナトリウム(約90~95%)。残りはミネラル(マグネシウム、カルシウム、カリウムなど)を多く含む。 - 特徴:
・日本の気候や文化に馴染みが深い。
・「甘み」「旨味」があり、素材を引き立てる。
岩塩とは
- 生成方法:地下に埋まった古代の海水が長い年月をかけて結晶化し、鉱山として採掘される塩。
- 成分:
塩化ナトリウムが主成分だが、鉄分などが含まれる場合がある(ピンク色のヒマラヤ岩塩など)。 - 特徴:
・乾燥しているため、さらさらした質感が特徴。
・ミネラルが含まれるが、地域によって大きなばらつきがある。
海塩と岩塩の比較
項目 | 海塩 | 岩塩 |
---|---|---|
産地 | 海水 | 地下の鉱床 |
成分の安定性 | ミネラルが多く変動する | 比較的一定 |
味わい | 旨味がありまろやか | シャープでシンプル |
見た目 | 粒が不揃い | 均一な粒 |
加工方法 | 加工されないものが多い | 精製されることがある |
使用用途 | 日本食、漬物、仕上げ塩 | ステーキ、グリル料理 |
メリット・デメリット
海塩のメリット
- ミネラルが豊富:体に必要な微量元素が含まれる。
- 日本人の体質に合う:日本の伝統的な料理や味付けに適している。
- 旨味が強い:調理全体の味を引き立てる。
海塩のデメリット
- 湿気を吸いやすく固まりやすい。
- 保存状態によっては、不純物が混ざる場合もある。
岩塩のメリット
- 長期保存が可能:湿気を吸いにくい。
- ミネラルの種類が豊富:鉄分が多いものは女性に嬉しい効果も。
- 装飾性が高い:ピンクや青の岩塩などが視覚的に美しい。
岩塩のデメリット
- 一部地域の岩塩には重金属が含まれる可能性がある。
- 日本食にはやや合わない味わい。
精製塩との違い
項目 | 海塩・岩塩 | 精製塩 |
---|---|---|
生成方法 | 天然の海水・鉱床 | 化学的に精製された塩化ナトリウム |
成分 | ミネラル豊富 | ほぼ塩化ナトリウムのみ |
味わい | まろやか | 刺激的で単調 |
健康への影響 | ミネラルが補える | 過剰摂取で健康リスク |
精製塩の課題:
精製塩はナトリウム濃度が高く、ミネラルがほとんど含まれないため、過剰摂取が血圧の上昇や健康リスクにつながる可能性があります。
日本人に海塩が向いている理由
- 体質に合った成分バランス:
海塩に含まれるミネラルは、日本人の食文化に適しており、旨味を活かす料理に最適です。 - 伝統文化との調和:
日本の味噌、醤油、漬物などは、天然の海塩をベースに作られてきたため、自然な風味が日本人に馴染みやすい。 - 健康効果:
ミネラルバランスの良い海塩は、体内でのナトリウム吸収を緩やかにし、健康をサポートします。


- 焼き塩: 西伊豆の深海600mから汲み上げた海水を10時間以上焚きあげ、手作りで製造された塩です。煮込んだ後、乾燥させ、ほうろくで炒って焼き塩に仕上げています。ほんのりと甘く、さらさらとした質感が特徴で、ミネラル豊富な天然塩として日常の食事に適しています。
- 深海塩: 日本一深い海、駿河湾の深層水を加熱し、5倍希釈の液体塩として提供しています。マグネシウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルを多く含み、優しくまろやかな味わいが特徴です。料理の仕上げやおにぎりの塩として、また飲料に加えるなど、幅広い用途で利用できます。https://mall.toyouke.com/index.php/product/2354?utm_source=chatgpt.com
まとめ
海塩と岩塩はそれぞれの特性を活かして選ぶことが重要です。特に日本人には、食文化や体質に合う海塩がおすすめです。精製塩ではなく天然塩を選ぶのが正解。ミネラル補給にはかかせません。料理や体調に合わせて使い分け、自然から得られる恩恵を存分に活かしましょう。
日本ホメオパシーセンター東京飯田橋
自然療法家 横山みのり