傷つけたくない鹿、眠るシロクマ、そして神社へ~感情の動物園を歩くような夜の旅~

夢と象徴
©Bona Wellness Azabu

あなたは昨晩、どんな夢を見ましたか?

私は、2晩連続で動物が登場する夢を見ました。
精神的にというよりも、脳なのか、身体の奥深くを使ったような疲労感──
夢の中で何か大きな“エクササイズ”をしたような感覚でした。

前日の夢は、檻から出てくるライオンの話。
その印象が深かったのかもしれません。
昨晩の夢は、さらに複雑で、野生と神聖さが交錯するような、
そんな不思議なものでした。

🏡動物園のような高級住宅街

夢の舞台は、アップダウンの激しい地形にある、どこか外国のようで、どこか日本のような高級住宅街。
そこはまるで、動物園のような構造を持っていて、
大型の野生動物たちが、家々の中で“当たり前のように”暮らしている場所でした。

ブロック塀の向こうに、2本足で立つ大きなヒグマが見えました。
塀を超えてしまいそうなその巨体に、私は思わず不安を感じます。
遠くには子どもたちの姿も見えましたが、
ここに住む人々は、どうやらこの動物たちに慣れているようでした。

本能的なものと、文明的なものが奇妙に共存する、そんな土地でした。

🐻眠るシロクマと、凍った空気

一頭のクマが私を追ってくる気配があり、
私は別の家に逃げ込みます。
その家は寒く、静かで、そこにはホッキョクグマが眠っていました。

目を閉じて動きません。完全に寝ています。
私は、違う種類のクマたちが同じような地域に住んでいるなんてと思い驚きました。
一緒に住めるものなのか、と関心する気持ちにもなりました。

🐏羊の突進と、見くびっていたもの

さらに進むと、草食動物たちのいる場所に出ます。
ヤギか、羊か、鹿か確認したいけれどよくわからない。
私はそれらの動物がとても苦手。けれども、どこか見下していたように思います。

「考えもない愚鈍な生き物。かわすのなんて簡単」
そう思って、友人にも「大丈夫、大丈夫、楽勝」と調子にのって笑っていました。

けれど次の瞬間、目を半開きにした太った羊たちが、
一頭ずつ、まっすぐ私に向かって突進してきたのです。

その動きは単純で、避けるのは難しくありませんでした。
でも私は、正直なところヒヤッとしました。角が丸まっていてよかった、助かったと思いました。

何も考えていないからこそ、怖い。
そして、「それが自分に向かってくる」ことの予測不能さ。

もしこの角が尖っていたら──私は確実に傷ついていたかもしれない。

見くびっていたものが、実は危うさを孕んでいたという“気づき”。
その後ろ暗い感じだけが、私の中に残りました。

⛩神社の前、鹿たちがいた

突進してくる羊たちを避けながら進んだ先は神社の鳥居があり、
鹿たちが静かにこちらを伺っていました。

私は、「鹿でなくてよかった」と思いました。
鹿は、私の中で「傷つけてはいけない存在」として、はっきりとあったのです。

夢は、そこで終わりました。

🧠この夢が語っていたこと

この夢の中には、多くの象徴がありました。

  • ヒグマ=コントロールできない力や不安
  • シロクマ=凍った意志、静かに眠る感情
  • 羊=甘く見ていたもの、思考を伴わない突進力
  • 鹿=神聖で守るべきもの、無垢な存在
  • 神社=内的な浄化と、通過儀礼の終点

私はこの夢の中で、逃げるでもなく、ただ静かにそれぞれの「感情たち」と向き合っていたように思います。

あなたは、昨晩どんな夢を見ましたか?

夢は、あなたの無意識から届くメッセージです。
その中に、今のあなたを映す“象徴”が眠っているかもしれません。

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あなたの夢を丁寧に読み解くお手伝いをしています。

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