「人に聞く」という行為自体は問題ではない。
すなわち、質問することそのものが問題なのではない。
ただ、その前に何を持っているか、すなわち前提によって結果は変わる。
ビジネスや問題解決の分野では、これを
仮説思考(hypothesis thinking)と呼ぶ。
仮説思考とは、
仮の答えを置いたうえで検証する考え方である。
この考え方は特定の一人の理論ではなく、
科学的方法やコンサルティングの現場の中で整理されてきた方法論であり、
日本ではマッキンゼー出身の経営コンサルタントである
大前研一によって広く知られるようになった。
この手順を取ると、
- どこが違っていたのか
- なぜそうなるのか
が検証できる。
一方で、何も持たずに質問する場合、
答えは受け取れるが、判断は外に残る。
したがって問題は「質問すること」ではなく、
どの状態で質問しているかである。
この違いは現場でもそのまま現れる。
仮説を持っている人は進む。
持たない人は、その場で止まる。
最後に単純に言えば、
「仮でも置くか、空で聞くか」
その違いでしかない。



